一部の人たちの間ではモロッコが「世界三大うざい国」の一つと呼ばれていることをご存じですか?モロッコに10年住んでいる私も「確かにうざい。」と思います。
観光地などの客引きなどのうざさは、旅行者の方がモロッコに来た時のお楽しみとしてとっておくとして、私は日常生活の中で「うざい!!!!」と思った事を書いています。
私がうざいと思うところ
どんなところが、「うざい」と感じるのでしょうか。いくつか挙げて見ます。
- お節介がすぎる
- プライバシー無視
- 平気で嘘をつく
- 人の言うことを聞かない
- 自分の考えの押し付け
- しつこい
- やたら自信満々
といったところです。厄介なのは、これらは複合的に、掛け算でやってくることです。
- 自信満々で間違えている×お節介
- 自信満々で間違えている×言うことを聞かない
- うそつき×しつこい
など、遭遇した場合、かなりのダメージを受けることになります。
お節介が過ぎる×間違っている
お弁当持参の学校に子供を通わせていた時のことです。
子供が「先生から‘’あなたの弁当は良くない。パスタは禁止‘’って言われたよ」というのです。
モロッコでお弁当と言えば、パンかパスタじゃないの?
母の愛情弁当だぞ、失礼だな!だんなさん、理由を聞いてきて!
「パスタは糖質が体によくないから。」だって
なんじゃそりゃぁぁぁぁー!!
モロッコで売っているパンには砂糖が入っていますし、チョコレートを塗ったパンが昼食の子さえいます。おやつ時間は、普通に甘いお菓子を持って行きます。
パスタよりも先に禁止すべきことがあるはずなのですが・・。
おそらく、学校として禁止ということではなく、糖質について聞きかじったこの先生が個人として言っているんだと思います。厄介な先生に当たりました。
中途半端な知識をグイグイ押しつけてくるところがウザイ!
子供の健康のことを考えてくれてる優しい先生だね。
おいおい、違うだろー!
レパートリーが減ってこっちは大迷惑なんですがねぇ(怒)
プライバシー無視×いうことを聞かない×その他
モロッコ人の辞書にプライバシーという文字はありません。
夫、子供、私で数日家を空けると、義母は私たちの部屋に勝手に入り、家具をどかし、絨毯を洗い始めます。夫が洗濯やさんに出すよう言っても、聞く耳を持ちません。
本人的には「いいことをしてあげた」としか思っていないようです。
ある年、バカンスから帰ってくると、案の定、絨毯が洗ってありました。ところが
なんか、部屋がうんこくさい。
義母は、いつも絨毯を洗った後すぐ干さずに、巻いたまま放置して水切りします。今回は数日放置したというのです。その間に雑菌が繁殖したと思われます。義母は洗剤を使う量も少なく、マラケシュはものすごい暑さですから、当然の結果です。
洗った後に、砂嵐が来たから干せなかったんだよ
洗う前は砂嵐がなかった。干そうとしたら砂嵐で干せなかった。
突然砂嵐が来た。砂嵐の時は干せない。砂嵐がなければ干せた。
全部砂嵐のせいなんだ。
とにかく「自分は何も悪くない」ということだけをしつこく言ってくるわけです。
しかも、本当に砂嵐が来たのかも怪しいのです。いらいら倍増です。
今は私が先回りして自分で洗ってやらせないようにしています。これは戦いです(笑)。
たまに、私たちの持ち物について何がどこにあるかなど把握していることがあるので、まだまだ気は抜けません。
人の言うことを聞かない 自分の言いたいことは言う
モロッコ人の会話を聞いていると、「ラー」という言葉をよく聞きます。
「ラー」というのは英語で言うところの「NO」です。
日本人同士の会話で、それほど「NO」って使わないと思うんです。
けれども、夫と義母の会話を聞くと、お互いにラーラー、ラーラー言っています。
そんなに毎日、何の意見があわないのか全くの謎です。
役所や病院、その他いたるところで、夫と相手がお互いに横に首を振り、ラーラー言っているので、何か問題でもあったのか聞くと「いや、いい人だったよ」といいます。本当に謎です。
とにかくしゃべりたい、自分の意見を言いたい、言えばすっきりさっぱり。
そんな人たちなんだと思います。話が無駄に長く、かみ合わないことも多々。うざいです。
あからさまな自慢をする
近所の奥さんの話です。彼女の家はお金持ちです。車はベンツ他1台所有しています。
子供同士が友達なので、彼女の家に行ったら彼女に質問されました。
「あなたの家の車は自分の車なの?レンタルなの?」
質問の意図がわからず、夫に聞いてみました。うちの車はトヨタの安い車です。
そのままの意味です。自分の車だよって言えばいいんだよ。
だんなさん、鈍感力がすごいな!
最初は「マウント?」とものすごく恐怖を感じましたが、単に自慢したいだけのようです。
日本人と比べて、こちらの人はあからさまに自慢をしてきます。
別の日には「あなたの家に行ったとき玄関のチャイムがなかったから困ったわ。だから大きな声で呼んだの」と言われました。
私もまあまあ鈍いので、「だから何なんだろう?」と謎でしたが、今思うと、「私の家にはあるけど、あなたの家にはない」という優越感だと思います。思ったことは口に、顔に、出してしまう人たちです。
私はアラビア語はわかりませんが、「あ、今、自慢しているんだな」と表情でもわかります。
正直、自慢されてもあまりうらやましく感じないことも多く、うざいというより逆に優越感に浸れます。
公衆ハンマムにて
公衆ハンマムに行った時のことです。
私は極度の近視なので、メガネを付けたまま入ろうとしました。するとメガネを指さして「interdit(禁止)」と言ってくる人がいました。ハンマムルール?と思ったのですが、メガネなしはつらいので、「なぜ?」と聞いてみると「壊れるから」だそうです・・。
親切で言ってくれたのはありがたいのですが、禁止と言われると、自分がルール違反を犯しているような気になります。そこは「attention(注意)」を使うべきだろう、と思ってしまいますが、使わないところがモロッコです。
中に入って体を洗っていると、親子連れの女性が、「あなたは1人だから、垢すりをしてあげる」としつこく言ってきます。本当は一人でのんびりしたいのですが、仕方がありません。
でも本当にイライラするのは次です。私がお礼に私も垢すりをすると言っても決してやらせないのです。「見返りを求めているわけではなく、いいことをしたいだけ」ということらしいです。
はっきり言って私にとっては迷惑です。この人の自己満足のために、私のリラックスタイムと太い垢を出す喜びが奪われたのです。ひとりよがりの親切、うざいです。
まとめ
うざいエピソードがありすぎて書ききれません。書いたのは氷山の一角です。
モロッコ人のうざさは、親切心によるものもあるのですが、それを「優しい」と片付けてしまうのはやっぱり違います。「モロッコはうざい」は正しいのです。
単なる悪口や愚痴にならないように気を付けたつもりですがやっぱり無理でした~。実際はそんなに大人になれなくて、家族とけんかすることも。てへ!