典型的なモロッコの住まいを見てみる?親せき宅でラマダン終了のお祭り イード 

生活

イスラム教の一大イベント、ラマダンが終了すると翌日はイードと呼ばれる祝日になります。
特に何をするってわけでもないのですが、家族、親戚で集まるというのが一般的です。私も先日親戚の家で集いに参加してきました。

モロッコの典型的な家の中の様子もちょっとご紹介してみたいと思います。

お盆みたいな感じ。一族が集まる日。

私の家は、夫は長男、夫の親・兄弟も一緒に暮らしています。でも我が家でイードを過ごすわけではありません。うちの場合は義母側の親戚の家に集まります。要するに本家に行くってことです。
ただモロッコは日本ほど本家だとか長男が絶対だというわけでもないので、人を呼べる家でやるって感じなのかなと思います。

私の夫から見ると、おじ、おば、いとこ、そしてその家族が一堂に会するわけです。
日本だと大人になってから親戚にあうのは冠婚葬祭ぐらいとなってしまう人も多いですが、親戚たちは年がら年中会っています。特に理由もなく数日間泊っていったりするのも普通。身内の絆がとても強いです。

集まって何をするのか?

お祭りと言っても特に何をするというわけではありません。男性たちが連れ立ってモスクに行って礼拝してくるぐらい。あとはモロッコのお菓子やお祝いのごちそうを食べておしゃべりするだけです。

ちなみに先日の話題は
・ラマダンが終わっても1週間ぐらい断食したほうが体によい。
・モロッコでも売ってる袋麺が、エジプトでは人体に有害だとして店から撤去されたってよ。食べちゃだめだよ!!
・最近は物価がめちゃくちゃ上がって困るねー。
・模様替えしたサロンの話。生地はどこで買って値段はいくら?  

など、たわいもない話がとりとめもなくと続きます。

親戚たちは皆優しい人たちです。でも、すごくヤダってほどではないですが、私は話をほとんど聞き取れていないので、正直なところ、長時間この場にいるのは結構しんどいです。

顔を出すことが重要かなと思っているので、行けば目的達成、適当にやり過ごしてきました。
日本でも義家族の親戚付き合いなんてそんなものなのではないでしょうか?

例年は夕食をごちそうになって帰っていたのですが、 今年はちょっとばかり事情があって早々においとましました。

ちなみに夕食は毎年「肉とプルーンのタジン」「クスクス」「鶏肉」のうちどれか二つ。私はどれも好きなので食べて帰るつもりだったのでこれだけがちょっと残念でした~。

クスクスのイメージ写真(食べかけw)

お茶菓子

毎年、食事の前にはお菓子をいただきます。

モロッコの女性は伝統的なお菓子を作るのが本当に上手です。ナッツ類は購入したものですが、他の甘いお菓子は手作り。
当日全部準備するのは大変なのでラマダンの断食中に準備していたと思われます。

ぼかいか
ぼかいか

がっつり甘い。だからウマイ!

若いお嫁さんたちは手土産として手作りお菓子を持ってくる人もいます。
我が家はというと昔ながらの手土産の定番品、「普通の牛乳」です!お茶に使う砂糖を持参することもあります。
地味ですがカフェオレとお茶でお菓子をいただくので、良い手土産なんですよー。

全部手作り。女性陣さすが!

アルガイフ。外側はサクサク、中はもっちりのパイみたいなもの。私の家では毎朝朝食として食べている。なぜならおいしいから。

モロッコ国内ではムスンメンと言われているものらしいが、うちの一族はアルガイフと呼んでいる。代々マラケシュに住んでいる人たちなのでこのあたりの呼び方なのかも。

これもサクサクのパイ。アルガイフと違って内側も完全にサクサク

豆類。甘いものばかりだときついので、塩気のある食べ物がうれしい。

ぼかいか
ぼかいか

もっとお菓子があったのに写真撮ってなかった!

住まいの話 モロカンサロンは超重要

親戚の家は、金持ちというわけでもなく、ごく普通の一般家庭です。

市内の住宅地にあり、左右隣と後ろの家とは壁がくっ付いています。必然的に窓が少なくなりますが、中庭(大きい吹き抜けという感じ)があって、そこから日の光を取り入れています。

隣家と壁をくっ付けることによって直射日光が当たるの面積が狭くなっているので、室内は結構明るいのにひんやり涼しい、というまさに地元の家といった感じです。

モロッコの家というとリヤドのようなこじゃれた住まいを想像する方がいるかもしれません。でも一般人の家はリヤドとは違います。

特徴はモロッコスタイルの客間、モロカンサロン。何はなくともモロカンサロン、隙あらばモロカンサロンという感じです。

最近買い替えたというクッションと座るところの布
壁も細かいラメ入りに塗りなおしたそう。


水玉模様ってあんまり見ないかも~。

座席のつなぎ目のところに円柱状のクッションを置いて目隠し。

これは薄手のプリントの布。洗濯が楽そうでいいんじゃないかと思った。
モロッコ人はサロンのクッション等の布地をしょっちゅう洗濯するので。

キラキラは欠かせない。ところどころにキラキラが入ってる。

見えにくいけど、レースカーテンの2重使い。
面白い。

光が当たるときれい。

モロッコ土産が飾ってある。すばらしいモロッコ愛!

家のあちこちに飾りがある。私の夫がやたらとものを飾りたがるのは国民性か、はたまた血筋なのか?

まとめ

さえない私が言うのもなんですが、際立っておしゃれだとか、洗練されてるとかいう家ではないです。もっとこじゃれた家はたくさんあります。

普通の人が住んでいる普通の家。でもなんというか、私にはしっくりきます。
日本のおばあちゃんの家のような、懐かしさと穏やかさを感じる家。そこに一族が集まって幸せな暮らしが完成しているのかなと思っています。

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