モロッコっぽい映画、モロッコを感じる映画ってある?と聞かれたら、私なら「アズールとアスマール」をおすすめします。
私はこの映画が好きで何度も見ています。
モロッコっぽさ

モロッコ人の私が見て、これは
モロッコだ!と思いましたよ。
この作品は、中世イスラム世界が舞台で、北アフリカのマグレブ地方(モロッコ・チュニジア・アルジェリア)がモデルとなっています。決してモロッコだけがモデルというわけではありませんが、こんな景色モロッコで見たなぁというシーンがたくさん出てきます。
モロッコ関連の映画は無いわけではありません。しかしモロッコがあまり登場せず、がっかりする映画が多いです。そんな中、この作品はモロッコっぽさをたくさん感じることができます。
作品中でモロッコのそっくりさんを見つけました。
そっくりさんを見つけた!

【映画の中】これはシャムスサバ姫の宮殿の門です。

【現実】そしてこちらはマラケシュにあるアグノウ門です。

【現実】場所は忘れましたが扉がそっくりです。

【現実】上の写真を遠くから撮影したもの

【映画の中】これはモスクです。モロッコにはこんなモスクがたくさんあります。

【現実】これはマラケシュにあるクトゥビアモスクのミナレット。
世界遺産にもなっている有名な建物です。
映画と比べるとちょっと立派過ぎかもしれません。

【映画の中】シャムスサバ姫の宮殿内部。
白と黒だけなのが素敵。

【現実】ここはマラケシュのroyal mansourという高級ホテルじゃないかなー?と思います。
お高いホテルのため宿泊したことがないのでわかりませんが、何かの記事で見た記憶があります。写真はフリー素材サイトから見つけました。
映画で白黒の宮殿内部を見た時、すぐにここが思い浮かびました。

【映画の中】男性が着る白いコートに注目。selhamセルハムと呼ばれるケープの一種です。

【現実】ちょっと古い写真です。
海外に国王が行った時に同行した役人らしき人がセルハムを着ています。
このようにジュラバの上から羽織るのが正しい着方です。

【現実】こちらの男性が着ているものは、コートではなく被って着るスタイルのジュラバだと思うのですが雰囲気がありますね。

【映画の中】目を閉じたアズールがクラプーを肩車して町を歩くシーンで出てきます。染物屋さんの町です。

【現実】モロッコの染物屋さんの風景。
こちらの写真もフリー素材サイトから見つけたので場所は定かではありませんが、モロッコ国内のどこかです。
マラケシュでもこんな風景を見たことがあります。
モロッコで見かける風景

【映画の中】北アフリカの音楽「グナワ」の楽隊のようです。
観光地のカフェで休んでいるとこんな楽隊が突然やってくることがありますよ。

【映画の中】モロッコ土産でお馴染みバブーシュ。
尖ったつま先が地元民っぽいです。

【映画の中】モロッコでは今でもこのような水道を見つけることができます。
作品の詳細
作品については、多くの人がすでに語っており、公式サイトも存在するのでそちらを見ていただくのが一番手っ取り早く正確です。公式サイトはこちら
個人的な感想
映画では青い目のアズールがフランス語、黒い目のアスマールがアラビア語を話します。
この映画の「仕掛け」のひとつとして挙げられているのですが、アラビア語の会話の部分はあえて翻訳されません。言葉の通じない異国での体験を擬似的に観客に味わわせるというのが監督の狙いです。
この映画の主題は、異なる人種・文化・言語等間の対立の問題、そして融和への問いかけといったところにあると思われます。これは現代社会が抱える大きな問題です。
美しいアニメーションと冒険の物語を通して、この問題について誰にでもわかりやすく、重苦しくなく考えさせてくれます。
今でも評価されていますが、もっともっと評価されていいと私は思います。
ストーリーは冒険の物語ですが、わりと淡々と進みます。日本のアニメだったらハラハラドキドキさせ、盛り上げる場面であろうところもあっさり問題解決、どんどん話は進みます。
このあたりが人気がいまいちな原因のような気がしますが、そういった単なる娯楽映画ではないということです。
でも、私には十分におもしろかったですし、息子も楽しんで何度も見ています。
個人的に好きなところ、好きじゃないところ
まずは好きなところ。それは冒険のきっかけとなる歌。
これは、乳母がアズールとアスマールに歌ってあげた歌なのですが、耳に残りなぜだか歌いたくなるのです。作品レビューをみるとこの歌が気になる人は多いようです。

サービサビ~♪
日本語吹き替え版ではクラプー役を香川照之さんが演じています。クラプーはこの映画ではやや癖のある役どころ。ぴったり配役だと思います。ドラマ半沢直樹で香川さんが話題になるずっと前のお仕事ですが、芸達者は健在です。
好きじゃないところは、キャラクターの顔がテレビゲームみたいなところ。
「美しい映像の映画」というふれこみと違うではないか!と思って見始めたのものの、すぐに物語に引き込まれ気にならなくなりました。
人物に慣れてくると映像は確かに美しく最後のエンドロールまで楽しめます。
エンドロールは黒地に白い文字のシンプルなものですが、ちょこちょこと挿絵が入っています。この挿絵 がとてもかわいいでのす。この絵見たさに最後まで見ることになります。また、流れる音楽も良いです。
監督はミッシェル・オスロ監督!
ミッシェル・オスロ監督の作品を紹介します。
キリクと魔女
フランスで大ヒットしたこの作品はアフリカが舞台なのですが、オスロ監督はアフリカに住んでいたことがあり、作品にも影響を及ぼしています。
私はこの作品はフランス語版で見ました。字幕を出していちいち辞書を引きながらみました。とても時間がかかったのですが、物語に引き込まれ最後までみれました。
続編もあります。人気作だったことの証明でしょう。
影絵3作品「プリンス&プリンセス」「夜のとばりの物語」「夜のとばりの物語ー冷めない夢」
↓下の2つはプライムビデオでも観れます
この3作品は、ある男の子と女の子が物語の主人公になって演劇をするという設定になっていて、それぞれに短編が数話入っています。
プリンス&プリンセスは1番古い作品なので映像の美しさでは他の2作に劣ります。しかしストーリーは面白く、見て損なし、おすすめです!
ディリリとパリの時間旅行
ミッシェル・オスロ監督の作品はどれも見て損なし、はずれなし。おすすめです!
興味がある方はぜひどうぞ!
以前はアズールとアスマールはU-NEXTで見れたのですが配信終了になってしまいました。
DVD、ブルーレイは値上がりしています。
夜のとばりの物語はAmazonプライムビデオで400円で見れるので興味があるときにささっと見ることをおすすめします。