2022年 サッカーワールドカップ。モロッコはアフリカ勢初のベスト4進出という歴史を作りました。
私は思いっきりニワカですが、あまりにも今大会が面白かったので自分のための備忘録として感想などを書き残しておきたいと思います。
直前の監督交代劇
ドラマの始まりはここから
開幕まで3か月と迫った8月、モロッコサッカー連盟は代表監督を務めるハリルホジッチを解任させる。選手たちとの軋轢、モロッコ国民に絶大な人気を誇る数名の選手を代表から外したことが批判が集まったことが原因。
その後、ワリド・レグラギを監督として招聘。チームとしての結束が強まり今回のモロッコ大躍進となる。
規律を重んじるというハリルホッジ。モロッコ人にはそりゃあ合わないだろうなーと素人ながら思ったものです。
一方のレグラギ監督はアボカド頭というニックネーム持つ親しみやすい雰囲気。選手から胴上げされたり、頭を触らせたり、選手と良好な関係に見えました。
何度も動画上げされて、おどける余裕のあるレグラギ監督
個性的な選手たち
サッカー好きでなければ、知っている人は少なかったと思うけれど、モロッコチーム、実はかなりのタレント揃い。ヨーロッパのクラブに所属している選手が多かったのです。
主な選手をピックアップします。
▽GK
1 13 ヤシン・ブヌ(セビージャ)
頼りになるモロッコの守護神。ユニフォームはニックネームのBONOと表記。2021-22シーズンのスペインリーグにて、ナンバーワンGKに贈られるサモラ賞を受賞しているすごいキーパーなのだ!試合中、ニヤッと笑うのが印象的。
インタビューの映像を見たら、カカカというかクククというか、モロッコ人特有の笑い方をしてました。カナダ生まれだけどカサブランカ育ちだから当然ね。
…思い出した!そういえばベルギー戦は出ていなかった。ゲーム開始直前に目に異常を感じて急遽交代。交代出場した選手、もっとスポットライトを与えてもいいのに笑。
▽DF
2 アクラフ・ハキミ(パリSG)
今をときめくスター軍団「パリサンジェルマン」の主力メンバー。やはりこのぐらいの選手がいないとベスト4まで勝ち上がれない。対スペインでのPK戦では度胸満点のパネンカ(ゴール正面に打つチップキックという柔らかいシュート)を軽々決めた。そのあとの喜びのダンスがゆるーくて笑った。
最終戦の対クロアチア戦終了後、審判とFIFAのトップに抗議するなど熱いところも見せてくれた。この行為は批判されたようだけど、モロッコ側のみんなが思ってただろうことを言ってくれて私は嬉しかった。
顔は日本人の若い女性がキャーキャー言うようなアイドルタイプではないかもだけど、大物が醸しだすオーラが感じられ、かっこいい。パネンカを蹴る直前の表情は本当にかっこよかった。
3 ヌセア・マズラウィ(バイエルン)
ハリルホッジに干された選手のうちの1人。けがであまり出場できなかったのが残念。
6 ロマン・サイス(ベシクタシュ)
モロッコの守備を支える男気キャプテン。肉離れの太ももをテーピングでグルグル巻きにして出場する姿に涙。
5 ナイフ・アゲルド(ウエスト・ハム)
こちらも故障が残念だった。フランス戦のスタメンに名を連ねたが結局出場できず。
20 アクラフ・ダリ(ブレスト)
18 ジャワド・エル・ヤミク(バジャドリー)
ヤミクといえばフランス戦のオーバーヘッドシュート。(正確にはバイシクルとかいうらしい)惜しくもポールに当たってしまったけど素晴らしかった!DFでもこんなシュート打つんだねぇとびっくり。
25 ヤヒア・アティヤット・アッラー(ウィダードAC)
名前が最後まで覚えられなかった。アティヤット・アッラーって長いのよね。ボノみたいなニックネームを付けるべきだと思うわー。
▽MF
4 ソフィアン・アムラバト(フィオレンティーナ)
3つの肺を持つ男と言われるほど、すごい運動量でプレイし続ける。試合の実況では「危ないところにアムラバト」と言うワードが生まれる大活躍。
やはり体がほかの選手と比べてガチっとしてる!スキンヘッドなので試合中探しやすい。背中の何だったかが痛くて痛み止めを打って出場してた。鉄人だなー。
お兄さんもサッカー選手で前回大会のモロッコ代表メンバー。顔そっくり。すごい血だ。
15 セリム・アマラー(スタンダール・リエージュ)
アマラ―も良く守っていたなーという印象。私はしばらく別の人と区別がついていなかったのだけど、今はちゃんと区別がついています。
11 アブデルハミド・サビリ(サンプドリア)
対スペインのPK戦で1番目にボールを蹴って見事に決めた!1番目はジアシュだと思ってたので意外だった。サビリは顔がかわいい。女装させたらきっとかわいいだろうなと思っている。
ちなみに家族とはベルベル語で会話しているのだそうだ。
8 アゼディン・ウナヒ(アンジェ)
私は素人なので技術的なことはよくわからないけど評価がうなぎ上りに上がった選手。体細っ。まだ若いというのがウレシイ。次回も活躍してくれるでしょう!
▽FW
7 ハキム・ツィエク(チェルシー)
モロッコ国民が復帰を待っていた!国民的スター。実力は折り紙つき。
彼の復帰はチームにとって大きかった。ハリルは練習をまじめにやらないとか、遅刻するだとかが気に入らなくて外したって記事を読んだ。ハリル馬鹿だなー。
でもハリルの前のルナール監督も精神面の問題を理由の1つとして代表から外してるし、レグラギも管理の難しい選手とは言ってた。そんなクセありな選手が献身的に動き、チームを引っ張っる姿に感動。
日本語での名前の表記にバラツキがあるのは出身地のオランダでの発音のが関係しているため。私がモロッコ人が発音しているのを聞くとジアシュ、ジーアッシュぐらいに聞こえる。
表記の例:ツィエク・ツィエシュ・ツィエフ・ジエフ・ジヤシュ・ジアシュ・ジエシュ・シエシュ・ジイェシュ・ジィエフなど
実はジアシュはモロッコ代表として得た収入は全額寄付している。「貧しい子供たちのために使って欲しい」と。気難しいだけの選手ではないのだ。
利き足は左。これまたかっこいい。
19 ユセフ・エン・ネシリ(セビージャ)
ボノと同じセビージャ所属しているものの、そこではそれほどの活躍してたわけでもなかったらしい。
親指とい人差し指で作った輪を眼鏡のようにするポーズが、いいプレイをした時にやるポーズ。初見では正直「かっこいいのか?それ。」と思ったが、今では「なかなかセンスあるな」と思って見ているww
エンネシリといえばポルトガル戦でのヘディングシュート。めっちゃ高く飛んだ!私が注目したのは手の形。チョップみたいになってる。昔、少林サッカーという映画があったのを思い出した。漫画みたい!
17 ソフィアン・ブファル(アンジェ)
私のイチ推しの選手。サッカーに詳しい人には超絶テクニックを持つドリブラーとして知られている。素人の私でもそのすごさはわかる。
試合中、ブファルにボールがいくと、必ず突破してくれる、何かやってくれるという気持ちになる。出場時間は60分台までの試合が多かった気がする。もっと見たかったのにぃ~。スタミナが持たないのかな?脚はベストコンディションではなかったらしい。
ブファルというと勝ち試合後のピッチ上でのママとのダンスが話題になった。
日本だとマザコンとか言われるかもだけど朝6時の清掃の仕事をして支えてくれたママだもの、いいんじゃない!モロッコチームは貧しい家庭出身が多い。
後で知ったがブファルママは病気らしく、youtubeのコメント欄を見ると「ブファルママが痛くなく済みますように」という内容のコメントがかなりあった。
最初はブファルって独特な髪型だなーって思ってた。もみあげ部分がないのにあごひげがあるからかなぁ。でもあのヘアスタイルもあごひげも今ではたまらなく好き。かっこいい!LOVE!ブファル~~♡
こだわりの髪型軍団。
みんなかっこいいぞ!
満身創痍
けがをした選手があまりにも多かった。満身創痍で出場する選手たちに心を打たれた。
フランス戦のスタメンメンバーを見たとき、けがで出場できないだろうと言われてた選手の名前もあって驚いた。あれがベストメンバーなんだろうなと思ったし、全力で勝ちに行くつもりだというのがわかって泣きそうになった。
何度でも見たい このシーン。
スペイン戦のPK 。何はなくともこれ。
1人ベンチに座っているエンリケ監督とは対照的に、コーチらと肩を組んで見守るレグラギ監督。チームの結束力と勝てそうな気配を感じました。
映画化希望
今回の快進撃を元に映画とかドラマにしてくれないかなと思っている。ドキュメンタリーでもいいけどモロッコ人が作ると、貧しい生活、異国での苦労などお涙頂戴ストーリーになりそう。モロッコのTV、BGMは冬ソナの曲使いがち笑。
私の希望としては主役がレグラギ監督で、メジャーリーグ2(古い)みたいなコメディタッチの映画がいい。個性的な選手たちを監督が引っ張って快進撃を進めるストーリー。これ、いけるんじゃない!?
思い出の品
こんなに国内は盛り上がったというのに、記念グッズなどは見当たらない。
売ってるのはユニフォーム、国旗ぐらい。
そんな中、手に入れたのが下のもの↓
モロッコの電話会社inwiの広告があったのでスクショしておいた笑
街には別バージョンのポスターもあった!
ハキミのサイン入りだぞ!
モロッコの子供が遊ぶめんこみたいなもの。駄菓子屋みたいな雑貨屋で売ってる。これは息子が友達と勝負してGETしてきた。
いいなー、私も欲しいよ。
スーパーのチラシの写真。今回のWカップより半年以上前のものです。モロッコのスター選手であることがよくわかります。
Gilletteの会社の人、センスあるなww