アラブでは家でお香を焚く文化があります。モロッコの我が家でも義母がよくお香を焚きます。
数日前、夫が日用品雑貨屋さんでサウジアラビア製のお香を見つけてきたので焚いてみました。
普段よりいいものを買ってきました。
商品詳細
パッケージ。
左の瓶が右の円筒形の紙箱に入っていました。
瓶の中に木製のチップが入っています。
パッケージには「NAWADER OUD」と書いてあります。
モロッコディルハムで９０DHでした。
探してみたらサウジアラビアのamazonやフランスのネットショップでも売られています。
フランスのショップの商品説明をグーグル翻訳で日本語にしました。
Bakhoor Oud Nawaderは、天然木の削りくずとOudの粉末で構成され、香水がされています。
引用 NATURALI
少し言葉が微妙ですが「天然木の削りくずとOudの粉末」と言っているので、チップ自体は香木ではないと解釈しました。
説明にあるBaKhoorというのはインセンス、お香の意味です。
oud（ウード）というのは、日本では沈香と言われています。沈香は焚いて香りを楽しむ香木ですが非常に高価なものです。だからたぶん粉末しか入っていないのでしょう。
oudの香りは香水業界では数年前から注目されているらしいです。商品名にoudと入っている香水も売られています。
ちなみにoudというと古典アラビア音楽で使われる琵琶のような楽器を指すこともあります。なにか 関係あるのかはわからないのですが。
実際に焚いてみる
まず炭に火を付けます。
１０個入り１０DH。
なんだかお菓子の袋みたいです。
火を付けた炭の上に木材チップを置くだけでＯＫ。３～４片で十分です。
赤くないけど火はついています。
火のつけ方は、正しいやり方がわからないので、適当にガスコンロに置いて金属のトングでつまみました。専用の道具などなくてもなんとかなるものです。これがモロッコ流です。
しゃれた家だったら香炉があるのでしょうが、我が家にはありません。
日本から持参した蚊取り線香用の豚を使ってみたらいい感じです。
※私は炭を直においていますが、割れる可能性があるそうです。ご注意ください。
子供の靴が片方写真に入り込んでいました。子育て真っ最中です。
におい
私は香りの専門家でもないし、お香について詳しいわけでもありません。あくまでもただの一般人の感想です。
焚いてすぐの煙がたくさん出ているときは、お寺のにおいに似ています。ただ全く同じではなく、もっと軽く、華やかさが感じられます。
お寺度５０％！
時間が経つと香りは変化します。
お寺っぽさは消え、クチナシやジンチョウゲ、金木犀、ジャスミンなどに共通する雰囲気のにおい。何とも言えないいいにおいで部屋が満たされます。
率直に、すごく良かったです。まさか、こんなに良いにおいとは！いい意味で予想を裏切られました。
モロッコのお香ライフ
モロッコブログなので、モロッコの普段のお香についても紹介します。
うちの場合だと義母が買ってくるのは主にスティックタイプお線香です。日本の線香みたいなものやポッキーみたいに木にお香が付いているものがあります。専門店ではなく日用品雑貨店で売っている安いものです。
匂いは、買って来る商品によってまちまちで概ねいい香りですが、ちょっと安っぽいかなと思う香りもあります。
インド雑貨店のにおいの時もあります。
突然ですがクイズです。
先に述べたように、うちにはお香スタンドがありません。どうすると思いますか？
正解は「トマトにぶっ挿す」です。他の家庭でもやっているかは未確認です。
モロッコは野菜が安いとはいえ、食べ物を粗末にするのはどうかなと思うのですが、使用後もしかしたら食べているのかもしれません。一度義母が作ったサラダがお香の香りがしたことがあるのです・・。
お母さん、お香を挿したトマトは使わないでください！
使ってないよ！お香を焚いている時近くにトマトを置いたから、そのせいだよ。
私の経験上、かなり怪しいとにらんでいるけどね。
言えやしないよ・・・。
お香ではありませんが、ラベンダーを焚くこともあります。炭火焼き料理をするときに使う鉄製の火鉢のようなものに入れるだけです。
部屋の中に煙を充満させて、ラベンダーと煙の匂いで部屋の匂い消しに使っています。
まとめ
高価なものではありませんが、サウジアラビア製のお香は買って正解でした。いつかサウジアラビアに行くことがあったら、お土産にお香を買いたいと思いました。
