4年ぶり2度目、しらみが我が家にやってきた。
息子2人、当然私の頭にも(泣)。
しらみ感染記です。
しらみ発見
次男がしきりに頭を搔いているので、髪の毛を探ってみるとしらみの卵が見つかりました。
「頭がかゆい」という症状がでているこの段階では最早「しらみの卵かな?フケかな?」と迷う余地はないほどの量です。
息子が長髪にしたいというので、髪はおかっぱの手前ぐらいの長さがありました。
ランダムにポツポツポツポツと卵があります。耳の上、後ろあたりから襟足部分に多く見つかりました。
しらみは光を嫌うためか頭髪の表面には卵を産みません。そのため発見が遅れます。
卵の数から推測すると最初に次男が感染して、次に長男と私にも移ったようです。
1度目のしらみ感染時も次男が感染源でした。長男と比べ活動的で人との接触を好む次男。友達と肩を組んだり、密着して遊んだりしているのでそんな時にもらってしまったのだと思います。
冬にしらみが増える理由
モロッコでしらみが多くなるのは冬です。理由は寒くなって体を洗う回数が減るから。
夏は暑いので頻繁にシャワーを浴びます。1日に数回浴びる人もいます。
それに対して冬は寒いので、シャワーの回数は激減。
モロッコの冬は気温はさほど低くなくとも、家の作りが夏仕様であり、暖房を使わないのが一般的なのでとても寒いです。
シャワーのために裸になるには少々気合が必要です。
日本では毎日入浴が当たり前だった私も冬は毎日シャワーをする気にはなれません。
ちなみにモロッコにはハンマム(公衆浴場。湯船はなくスチームサウナのようなもの)に入る習慣があります。ハンマムの主な目的はあかすりなので毎日入るものではありません。
そんなわけで、どうしても冬にしらみは繁殖しやすいようです。
学校でもらってくる。
学校ではしらみをもらいやすいです。子供同士が頭をくっつけてグリグリして遊んでいるのを見たりすると、「そりゃあ、うつるだろうな」と諦めもつきます。
しらみが流行ってますよ~というお知らせを学校からもらった年もありましたが、今年はもらっていません。冬は当たり前にしらみがいると思わなければなりません。
前回しらみに感染した時のことです。家でしらみ駆除の処置をしたものの、息子の髪に卵が残っていたため、先生にその旨伝えました。
すると先生からは「問題ない。しらみが付くと髪が丈夫になって美しい髪になりますよ。」という超ポジティブなお言葉をいただきました笑。
学校の先生にとっては、よくあること、見慣れた光景であるようです。
しらみ駆除の薬
薬局でしらみ駆除の薬が売っています。しらみの成虫と卵が同時に駆除できるシャンプーが1番簡単な方法かと思います。1個200dhぐらい。現地感覚だとちょっとお高めの薬です。
前回行った薬局ではお客が申し込んでから発注するというシステムになっており受け取るまで3,4日かかりました。薬の使用期限があるため在庫を抱えないようにしているのだそうです。
数日の間何もせずにいるのも嫌なので、未使用だけど2年前にとっくに期限が切れている前回の残りの薬を使ってみました。
前回はこのMarie Roseシリーズのシャンプーを使用。使いやすかったです。
今回使うのはペースト状で髪全体に塗ってから、洗い流すタイプ。
セルフ白髪染めのような感じで塗っていきます。
けちけち使って子供2人分、残りの分量では私が使うにはにはちょっと足りないぐらい。
ペーストタイプには櫛が付属していました。成虫も卵も櫛に引っかかってきます。
あぁぁぁぁー。
見たくないよう。
ちなみにPOUX=しらみ、LENTES=しらみの卵。しらみの卵という単語があることに、「へぇー」となりました。それだけ身近なものだということの現れではないでしょうか。
4日後もう一度櫛で髪をとかしてみました。(毎日やるべきでしょうが子供がやらせてくれない~)
前回より成虫のサイズは小さく、卵の量も少なかったのですが、まだ駆除しきれてでいません。
商品自体、1週間後にもう1度薬を塗布することを推奨している上に期限切れの薬ですから、仕方がないです。
新しい薬はまだー?
友達に頼んだよ。
夫、薬局で注文したのかと思ったら「知り合いにしらみの薬の取りまとめをやってる人がいる」とかでその人に発注していました。嫌な予感がしました。
案の定、やっと届いたと思ったら半年前に使用期限が切れている品物です(怒)。
交換依頼して丸1日経過。やっと来た返事は「この商品はもう製造が終わった。代わりのやつは持っていない。」とのこと。
結局タダでもらうことになりましたが、全くうれしくないです。
モロッコの生活はいつもいつもこんな感じ。スムーズにいかない。あー、やだやだ。
しらみシャンプーブローカーから入手したシャンプー。箱はボロボロで油じみがいっぱいついてる。
エジプト製。フランス語じゃなくて英語で書いてあるのが新鮮に感じる。
製造日から3年が使用期間。期限切れ。
とりあえず使ってみました。使い方はシャンプーして5分放置後、洗い流してからもう一度シャンプー。さらに24時間後以降に同様にもう1度行うというものです。
ゼリー状のシャンプー。少量でおどろくほど泡立ちます。
髪を濡らしてから洗いましたが、泡立ちすぎて乾いた髪につけるべき?と不安になるほど。
Marie Roseのペーストは乾いた髪にやれと書いてあるのですがこちらは何も書いてないのでよくわかりません。
1回に使う量も書かれていないので、適当に。こんな小さな容器ですが子供2人と大人1人分ギリギリですが使えました。
とりえず今は結果待ちの状態です。
しらみの卵は薬で死んでもなかなか取れないので完全に駆除したと確信するまでには時間が必要です。
使用期限切れシャンプーの効果やいかに!
2週間後。期限内の薬を買った。
被害の少なかった長男は、期限切れのシャンプーで完全にしらみはいなくなったようです。
しかし次男は成虫は見つからないものの、卵がちらほら見つかります。生死の判別ができないので、薬局で薬を買いました。今回の店は店頭に置いてありました。
バラ売りもあったけど
3点セットのプロモーション商品があったのでこれを買いました。
使い方はというと、最初にトリートメントを使います。濡らした髪に塗り20分放置。
付属の櫛で髪をとかします。その後洗い流し今度はシャンプーで洗って2,3分おいてから洗い流して終了。1週間後にもう一度行います。
トリートメントにもシャンプーにも殺虫成分が入っているのでどちらか1つでいいような気がしますが、両方使うのが薬局のおすすめらしいです。
3つ目の小さいものは、お試しサイズの感染防止用のスプレー。
ハーブの香りでシラミを寄せ付けないらしいです。寝る前に髪にスプレーして寝ます。家族内で誰か一人が感染したら被害を広めないよう全員で使うと安心できますね。
まとめ
しらみに初めて感染した時はかなりショックでしたし、神経質になり何日も気を張っていいました。ところが2度目ともなると、我ながら思うのですが、心に余裕ができのんびり対応しています。
日本のあるサイトに書いてありました。
「しらみは不潔だから発生するのではない。100%、誰かからもらってくるもの。」
なんてモロッコ的思考なのでしょう!!(モロッコ人は責任転嫁しがち)
そうです、こんな時は「誰だよ、しらみ運んできたのは!!」と不特定の誰かのせいにして心穏やかに過ごそう、と思います。
シャワーの回数は増やしますけどーーーー!