愚痴と言う名のドキュメンタリー。予想以上に話が通じない義理家族。

悩み・トラブル

私がモロッコ人と結婚してやっかいだなと思うことは義理家族、親戚とのお付き合い。
なんでこんなにイライラさせられるのでしょうか?

実際にあった出来事を通して学んだことを紹介してみます。基本的に愚痴です。

事例1 タッパー事件

金曜日以外、義母はモロカンサラダを毎日作る。
モロカンサラダとはレタス、トマト、キュウリなど小さく切って調味したサラダ。義母はそれをタッパーに入れ、私に渡すのが日常。

ある日、タッパーの底にひびが入って水分が漏れ出していた。
私 「タッパーの底が割れていますよ。」
義母「アラフト。(わかっているの意味)」

翌日も同じタッパーを使っている。
私「タッパーの底が割れているので、水分が洩れ出ます。」
義母「アラフト。」

次の日もまた同じタッパーを使っている。話が通じていないのだろうか?

サラダを食べてみてわかった。
調味料が全く入っていない。塩も酢もクミンも何も入っていない。

なるほどー。水分が漏れるタッパーならサラダから水分を出さないようにするということか。
でも私は正直イラっとしました。

ぼかいか
ぼかいか

結局水分は洩れ出ています。

捨ててほしいと思うのだけど、義母の気持ちも少しわかる。
義母は、いろいろな使用済み容器をどこかから入手してくる。(例 アイスクリームのプラスチック容器、洗剤入れ、ヨーロッパ製ウエットティッシュ入れetc)
モロッコの貧しい生活はそんな感じ。
義母にとっては新品で手に入れたこのタッパーは「すごく上等なもの」なんだろうな、とは思った。
でも、頑固者だなとも思う。

【学んだこと】
自分が予想する行動、やってほしい行動を相手がするとは限らない。
この場合「ひびが入って水が洩れますから、このタッパーを使わないでください。」と言わなければならかったのだろう。なかなか「捨てて」とは言えないけど。

事例2 しらみの薬事件

初めて息子の頭にしらみを見つけた時のこと。夫は不在、私が一人で買い物に出ることは夫から止められていた。

私は、気持ち悪さと動揺で一刻でも早く薬が欲しかったので義母に薬を買ってきてもらおうと決めた。息子は幼稚園児であったが、義母と普段から会話をしている。

「頭に虫がいて痒い。薬を買ってきて」と息子は義母に伝えた。
義母は息子の頭をさらっと触って颯爽と薬局に向かった。

義母が戻ってきて、買ってきた薬を見て愕然とした。買ってきたのは飲み薬だった。

しばし考える。
「しらみに?飲み薬?虫、死ぬ?薬剤が体をめぐって髪まで行きわたって虫が死ぬ感じ???」

結論。どう考えてもしらみには飲み薬ではない。

夫が帰ってきて事の次第を伝えると私が怒られた。

だんなさん
だんなさん

なんでお母さんに頼んだの?
お母さんは何もわかりません。

ぼかいか
ぼかいか

何も知らないって知らなかったよ。

頭に虫がいて痒い=しらみ。モロッコではよくあることなので義母も当然知ってると思った。けど違ったようだ。

息子の話が通じていなかったのか、義母が薬局の人に話を伝えられなかったのか。
いくら考えても、なんで飲み薬なのか未だにわからない。

【学んだこと】
「わからない」のレベルは想像を超える。
わかったような振る舞いをしても実はわかっていない。

事例3 フリット事件

フリットとはフライのこと、特にフライドポテトのことです。モロッコに住んでいると頻繁に食べる機会があります。

しかし、体に良くないと言われる食べ物の筆頭、それがフリット。子供達が喜ぶことは知っているけど、なるべく食べさせたくはない。さらに夫はフリットを含め揚げ物を作ることに関していい顔はしない。てんぷらもコロッケも頻度を考えて私は作っている。

それなのに、義母はフリットをジャンジャン作って持ってくる。
学校から帰ってくる子供を待ち構えてフリット、夕食は私が作るから何もいらないといっても食事中にフリットを持ってくる。

ぼかいか
ぼかいか

申し訳ないけど迷惑。

過去に夫が義母に「フリットは作らないで」と私たちの考えは伝えている。

しかし数日後「鶏料理なのでフリットを作ってもいいか?」と義母が聞いてきた。モロッコの鶏料理にはフリットが付き物なので、この場合は仕方がないということになった。

しかし、1回OKが出ると忘れてしまうのか、すべてOKだと思うのかまたフリットを作り始める。

実はこれはフリットに限ったことではなく、「やらないで」と言っても「1回だけ、今回だけ」と度々なし崩しにされてきたのだ。何度も何度も同じことを言わなければならない。

ぼかいか
ぼかいか

類似案件として
「インスタント麺を子供に食べさせないで」事件、「熱々の料理をプラスチック容器に入れないで」事件があります。何回言ってもやります。

積極的に行動を起こす必要があるお願いではなく、「何もしないで」という簡単なお願いでさえも聞き入れられないのがつらい。

【学んだこと】
義母にとって大事なのは孫が喜ぶこと。ただそれだけ。健康面、食の安全についての考えはない。
「今回だけ」という譲歩は理解しない。1回OKならその後もOKと考えるようだ」。
また、人の言うことは聞かない。やりたいことは絶対にやる。
そして何回も同じことをやる。しつこい、しつこい、しつこい!!!!!!

事例4 あなたは誰?事件

話が通じないのは義母だけではない。

玄関で呼び鈴が鳴ると、ドアを開ける前に「シュクン?」と尋ねるのがうちのやり方。
シュクンは「誰?」という意味。多分こういう家は多い。

ある日、チャイムが鳴った。
私 「シュクン?」
来客「・・・。」 返事がない。
私 「シュクン?」
来客「・・・。」やはり返事がない。
返事がないので部屋に戻る。するとまたチャイムが鳴る。
切れた私が怒鳴る。「シュクン!!!!」
来客「・・アナ(私)」

ぼかいか
ぼかいか

まず、名乗ってくれと小さくイラつく。
もっとイラつくのは次だ。

チャイムを鳴らしたのは義妹の夫だった。年がら年中うちに来ている。
夫になぜ返事をしないのか聞いてもらったところ「発音が悪くて何を言っているかわからなかった」とのこと。

ぼかいか
ぼかいか

マジですか。

・この家には日本人(義兄の嫁、私ぼかいか)が住んでいる。
・多くのモロッコの家では、チャイムを押したら「誰」と聞く。

上記2点から、いくら私の発音が悪いにせよ、言ってることをなぜ予想、推測できないか全くわからない。チャイムを押したくせになぜ無言なのか??意味がわからない。

ぼかいか
ぼかいか

こんなこと言っちゃいけないんだろうけどさ、馬〇なのかな?

ところがこの義弟、学校では優秀だったらしい(あくまで本人談)。
貧しくて大学には行けなかったそうだが、何かにつけサインコサインタンジェントを持ち出してくる。一応それぐらいの教養があってもこんな感じなんだな。

【学んだこと】
相手に「察してもらうこと」を期待してはいけないとわかっていたつもりだったけど、無意識に期待していたのかもしれない。
相手に予測、推測を期待するのは無理であるようだ。

まとめ

愚痴なのでまとめも何もありませーん。
ただ、モロッコで義理家族と同居するってこんな感じですよと言いたかっただけです。

常日頃、義家族同士の会話を聞いて思うことがあります。
それは、やたら「ラー」が多い、ということです。(ラーと言うのは英語で言うところの「NO」)

毎日毎日顔を会わせている家族。コミュニケーションは十分とっているはずなのに話がスムーズにいかないのはなぜなのか、とても不思議です。

そういう人たちに囲まれて暮らす私、なかなか立派と思えます。
話が通じないのは言語のせいだけじゃないなと思う日々です。

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