モロッコの刺繍製品 お土産はフェズで! 

雑貨・インテリア・美容

 本が読みたいなーとネットを覗いてみたら、素敵な本を見つけました。
モロッコの刺繍の本です↓欲しい! まだ買ってはいません笑

そして「そういえば我が家にもモロッコの刺繍の製品あったなあ!」と思い出しました。今日はモロッコの刺繍について書いています。

フェズ刺繍

ランチクロス モロッコ
フェズの刺繍
フェズ刺繍表
表も裏も同じ模様になる

 モロッコで刺繍と言えばフェズの刺繍です。迷路のような町として有名なフェズは、かつてはモロッコで最初のイスラム王朝の首都として栄えていました。

私の住むマラケシュからは遠いので私は2回しかいったことがありませんが、大好きな町です。

 フェズ刺繍はまず見た目のデザインがかわいいです。そして驚くことにこの刺繍は裏も表も同じ柄になっています

普通、刺繍と言ったら裏面は玉結びがあったり、糸が交錯していたりしているものですが、フェズ刺繍は1枚の布でリバーシブルになっています。すごい!

 私がフェズで買った正方形の布は子供の学校用のランチクロスとして使っています。お弁当箱を包んで結びたかったのですが、角に施された刺繍部分がちょっと硬いのと布自体がお弁当を包むには若干小さかったので、結ばないで使っています。

モロッコ刺繍をする人

 買う時に、実際に刺繍しているところを見せてもらいました。
1針1針本当に大変だなと思います。お店の人がしつこく値切ってくるお客に「これ作るの時間がかかるんだよー。老眼のおばあちゃんが頑張って作ってるんだよ。そんなに安くできないんだよー」と言っていたことを思い出します。
 モロッコでは買い物の時に値切るのも楽しみの一つですが、製作者の労力などを考えるとあまり低い価格を提示するのも気が引けるなと感じました。

夫がフェズの知り合いからもらったお祝いの品

 手刺繍ではないのですが、子供を出産した時にフェズの方からいただいたお祝いがあります。
フェズはフェズブルーという青と白の陶器が有名ですが、この刺繍も青い色がとてもきれいです。

昔むかし、人々は繊維に青色を付けるためにインディゴを使っていました。
当時はとても高価なものだったから、当然それを身に着けられる人は高貴な人だけでした。青色を身に着けることは、今に置き換えると高級ブランド品を着るようなものだったのです。

肌掛け モロッコ
機械の刺繍 青

 子供用の枕カバー、小さなクッション、肌掛け布団のように使う布の3点セットで頂きました。肌掛け用の布が一番気に入りました。

ただ、機械を使った刺繍なので刺繍の裏側に力布のような紙が一緒に縫い込まれていていました。

そのままにしておくガサゴソしてしまい、これを取るのもとても面倒でした。全部は取り切れなかったのですが、何回か洗濯したらいつの間にかすっかり無くなっていました。

ぼかいか
ぼかいか

マラケシュの夏は暑い。こちらの人はシーツを肌掛けとして使っているよ。
初めて見た時、貧乏くさいと思っちゃったんだけど、結局これがBEST。

割礼の時に買った布

イスラムの布

 イスラム教では男の子は割礼をします。割礼というのはイスラム教の儀式で男性器の包皮を一部切り取るというもので、子供が小さいうちに行われることが多いです。

 私の子供たちは2人同日に割礼しました。割礼の前日に夫がマラケシュのスークで刺繍の施された布を買ってきたので、何に使うのか聞いたところ

だんなさん
だんなさん

割礼が終わったあとは、痛くて下着を履けないから、腰にこの布を巻いておくんだよ。
緑色はイスラム教では平和とか天国とかをイメージする色。
デザインじゃなくて色が大事なんだ。

ということでした。
 実際使ったのは施術後ほんの少しの間だけで、局部にはガーゼが当てられていたので、布に血が付着することは、ありませんでした。
 しばらくの間この2枚の横長の布は引き出しの奥にしまっておいたのですが、何かに使えないかなーと考えた結果、二枚縫い合わせて肌掛けにするということにしました。フェズの知り合いからもらった肌掛けが1枚あるので、二人の息子たちに1枚ずつ肌掛けが出来てちょうどよかったです。

 モロッコでは伝統的なスタイルの服や小物類にも刺繍がしてあるのをよく見かけます。機械で作ったものが多いのですが、1針1針刺された刺繍にはかないません。フェズの刺繍は本当に素敵なので、いつか挑戦してみたいです。

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