モロッコ人とっては謎でも何でもないのだと思いますが、私からするとイマイチよくわからないخليعという保存肉がモロッコにあります。今日はخليعについて書いてみます。
毎度のことなのですが、アラビア語をカタカナで表現するのはとても難しいです。
何度聞いても、ハリヤ、フリヤ、ヘリア、ハレヤ…安定しません。なのでとりあえずここからは「フレア」として書いていきます。
フレアخليعってどんなもの?
フレアはクリーム色の油脂に浸かった小さな肉の塊です。牛や羊の肉が使われ常温保存で売られています。
食感はビーフジャーキーに似ていなくもないですが、脂に浸かっていること、ビーフジャーキーより厚みがあることからそれより柔らかいです。
食べ方
アイディア次第でいろいろな食べ方ができるはずですが、私が知っている食べ方はただひとつ。
それは、「オムレツに入れて食べる」です。
フライパンを温めたら、小さく裂いたフレアを載せます。そこに溶き卵を流しいれて焼いたら出来上がり。クミン、塩をふりかけていただきます。
とっても簡単なのにおいしい。
調理のしかたは簡単です。
肉を取り出し、食べやすい大きさにします。
肉を裂く感じです。
フライパンに乗せ火を付けます。
肉の周りに油が付いているので、油をひく必要はありません。
溶いた卵を投入して、好きな固さに焼けたら出来上がり!
フレアができるまで
我が家では「フレアは買うもの」という感覚なのですが、調べると自宅で手作りする人もいるようです。
簡単に言うと、味付けした肉を天日で干してから、脂を混ぜて加熱後、冷まして保存するもののようです。アラビア語がよくわからないのですが、作っているっぽい動画を見つけました。参考までに。
我が家ではフレアは作りませんが、義母はたまに干し肉を作ります。マラケシュの強烈な太陽の光にさらされ、肉の油脂がポタポタ垂れてくるのを見るのも楽しいです。
乾いたら完成。この干し肉が本当においしいのです。そのまま蒸して食べたり、クスクスの具としても使われます。
保存上の注意
ぼかいか、肉は必ず脂で隠してくださいね
アイヨー!
売っているフレアはいろいろありますが、大きめの物を買うと一度では食べきれません。開封から数日後、ちょっと油断したら上の方にカビが生えていました。そして
だんなさん、なんだか臭いんですけどコレ大丈夫!?
どんな匂いかというと、ごみ捨て場の生ごみような匂い。だいぶやばい感じなのですが、
大丈夫。食べられますよ。良い臭いです。
もしや臭いグルメ?!ぐぇー。
夫が大丈夫だと言うので、普通にオムレツにして食べました。食べてみると匂いも気にならず、普通に食べられました。時間が経ってもおなかも壊しませんでした。
でも、夫は「悪くなるから早く食べて!」といいます。臭くなる前に食べるのが本来の食べ方のようです。納豆やくさやのような、モロッコの臭いグルメでは決してないです。
まとめ
フレアはスークでもスーパーでも売っています。地元の人が行くようなカフェや、朝食を提供しているレストランなどでも食べられます。いつかモロッコに来た時に試してみるのも楽しいと思いますよー。
とはいうものの、本格的な観光業の復活はまだまだという雰囲気。いつまでこんな状態が続くのでしょうねぇ・・。はぁぁぁー。溜息しか出ません!