我が家は引っ越して来てまだ1年もたっていません。コロナ禍においては家賃が家計の負担になるので未完成ですが、去年あわてて引っ越しばかりなのです。それなのにいろいろな所が壊れまくっています。
新築でもこんなに壊れますよってところをご覧ください。
壊れた場所一覧
具体的に壊れたところを思いつくままに書いてみます。
- トイレの水が止まらない
- 太陽光発電でお湯を作るときに使う水のタンク
- ハンマムのなか(ドアの取っ手がとれた。照明の電球が接触不良でチラチラする)
- アルミ枠のガラス窓のロックが破損
- シーリングファン故障
- 窓のアルミ枠から雨水が浸入
- 台所の収納ドア開閉不良
- 屋上入口のガラスドア破損
- 子供部屋の壁に穴
- その他多数
ざっと思いつくだけでもこれだけあります。
もう、うんざりです。
品質が悪い
どうしてこんなに壊れるのか、理由の1つに「そもそも品質が悪い」ということがあげられます。実例を紹介します。
事例1 トイレ
トルコの製品を購入しましたが、水が止まらなくなりました。タンクに水がたまらないので排泄物を流せません。3度も修理に来てもらっていますが、また故障です。もう面倒になったのでほったらかしです。水の元栓をその都度開閉して使用しています。ただただ面倒です。
事例2 水をためるタンク
太陽光発電を利用してお湯を作るのですが、お湯の温度が安定しないので修理に来てもらいました。イタリアのメーカーの製品です。水をためるタンクの中に長い棒が入っているのですが、これが破損していました。部品を交換してからは問題は起きていません。保証期間内で良かったです。
事例3 水道の蛇口
屋上にある水道の蛇口をひねると、蛇口の構成部品が外れて水が吹き出ます。(下の写真の赤丸のところ)
水が吹き上げるその光景はまるで漫画のようです。子供は大喜びでしたが私はずぶぬれになりました。
夫がきつく締め直したら、今度は全く動かなくなってしまいました。使用できません。屋上は使用頻度が低いのでほったらかしです。
夫はできるだけ品質がいいものを選んで買ってきたと言っていますが、モロッコで売っている物の中では良いというだけで、たいして品質は良くないということです。
モロッコに出回っている製品は低価格のものが多いです。モロッコ人の平均所得が高くないからです。
イタリア製、トルコ製は安くてデザイン性が優れた商品がわりと見つかりますが、日本人からみたら品質はイマイチです。低価格の製品ですから当然と言えば当然です。
技術レベルが低い
業者さんの技術レベルが低いために故障することもあります。
電気、水道、壁など、それぞれの場所ごとに業者さんに依頼したのですが、技術がイマイチです。
また事例を紹介します。
事例1 変圧器取付失敗
ロンドンからシーリングファン(天井に取り付けて部屋の空気を撹拌するプロペラ)を取り寄せたのですが、電圧が違うので変圧器が必要になりました。そこで電気屋さんに取付けをお願いしたのですが、取付直後に変圧器からもくもくと煙が出てきて壊れました・・。
この時に、近くに3つ並んであった壁のコンセントも死にました。なかなかの痛手です。
煙が出てきたときはコントのようだったよ。
事例2 アースの問題
引っ越してきた当初、洗濯機の一部分を触ると電気がビリッとしたり、ガスレンジの着火つまみを触るとビリッとしたりしていました。私は電気のことに疎いのでよくわからないのですが、電気屋さんに来てもらったら、アースがちゃんとしてなかった云々言っていました。
ただただ怖いよ。
事例3 部品取り付けミス
台所のシステムキッチンの収納扉が、きちんと閉まらないため、納品した業者さんをよびました。直した直後は調子がいいのですが、使用しているうちにすぐおかしくなります。3回同じ人が修理に来ましたが結局だめで、4回目は別の担当者が来ました。
結果、開閉部品が上下逆に取り付けられていたことが判明しました・・。
やれやれ・・。
事例3 エアコン取り付け
エアコンの取付も業者に依頼しました。3回来てもらいましたが排水が逆流して吹き出し口からあふれだす状態で、解消することはできませんでした。
その後、別の業者さんに来てもらったら、1回でクリアしてくれました。
最初の彼は下手だった。それだけです。
私が思うにプロがいないのです。
モロッコでは、職を二転三転させている人は珍しくありません。そのため、1人の人があれこれと広く浅く技術を持っていて、頼もしく思えることがあります。
ただ、言い方を変えると、その道を究めた人というよりは、ちょっと人より詳しく知っているぐらいの人が業者として仕事をしているのです。基本的な技術は持っているものの、イレギュラーなことや不測の事態への対応できるほどの技量は持ち合わせていないと感じたというのが正直なところです。
たとえ業者に依頼したとしても本当の意味でのプロが来るとは限らないのです。
実は、最初にきたエアコン業者さんは、庭の芝生の水やりのスプリンクラーを取り付けに来た庭屋さんでした。「エアコン取り付けもできる」というので夫がエアコン取り付けも依頼したのでした。
なんで、その人にお願いしたの?
庭での仕事ぶりに満足したんです。信頼できると思いました。
信頼できる人を探すのは大変なんですよ。
私たちのミス
単に私たちに非があり、こわれた場所もあります。
事例1 ガラスのドア
屋上に出るためのドアのガラスが割れました。レンガのブロックで動かないようにしていたのですが、軽すぎだったのです。強い風がでレンガが動いてしまい、ガラスが割れました。
万が一、ガラスが割れても飛び散らないように、ワイヤーが入っているガラスを使用したのですが、まさかこんなに早くその効果を見ることになるとは思いませんでした。
本当に飛び散らないと検証できたね・・。
もうガラスは使いません。次はプラスチックを入れます。
事例2 ドリルやりすぎ
夫の寝室の壁にテレビを取り付けるために、義弟が電動ドリルで穴をあけたのですが、隣の子供部屋の壁まで貫通してしまいました。お気に入りのきれいな水色の壁だったのでとても残念です。
嫌な予感はしたんだよねー。そういう時はだいたい現実になる。
まさかやらないよね、ということをやってしまう、それがモロッコ。
まとめ
いろいろありすぎて書ききれませんでした。
私の家だけでなく、新築であっても、お金持ちの家であってもモロッコでは絶対に故障や不具合などから逃れることはできないだろうと自分たちが建てた家に住んでみて実感しました。
コロナが落ち着いたら家族や友達に来てもらいたいのですが、その時には我が家はもうボロボロになってるかもしれません(泣)。