私がちょっと前に書いた「あなたがモロッコ人の妻もしくは恋人なら、相手のスマホは覗かないほうがいい」という記事が私のブログ内では最近わりと読んでいただいています。
恋愛系の話が求められていたのかなと思ったので、決して得意な分野ではありませんが、モロッコ人との結婚・恋愛にについて私の経験をふまえ思うことを書いてみます。
※ 上の写真 知人のモロッコ人の結婚式
まずは、ビザや金銭目的ではないか見極めよう。
よく言われることですが、金銭やビザが目的で日本人に近づくモロッコ人は確かにいます。モロッコ人が海外に行くためには、ビザが必要な場合が多く、誰もが自由に海外に行けるわけではありません。貧しい生活から逃れる手段として、外国人と結婚して海外で暮らしたいと考える人もいるわけです。
モロッコ人が「あなたのことが好き」と言っても、残念ながら「お金を持ってるあなたが好き」「裕福な外国人であるあなたが好き」である可能性も疑わなければなりません。
「別に私はお金持ちじゃないし・・。」と思っていませんか?私自身がそうだったのですが、日本人は自分たちが裕福であることを理解していません。モロッコに住んでみて、「貧しいってこういうことか」と思い知らさせれることがよくあります。外国人の生活がとてもまぶしく感じてしまうモロッコ人は一定数いるはずです。
私の場合
どうでもいい情報だとは思いますがとりあえず参考までに。
私の夫はモロッコ政府公認の観光ガイドです。日本の旅行会社を通して手配したツアーで知り合ったので最初からある程度の信用はありましたが、やはり不安はありました。
交際して時間が経つにつれ、金銭目的ではないと信じられるようになりました。
日本は仕事辞めるとたくさんお金もらえるんでしょ?
え?私の退職金狙われてる?
なんてこともあったりして、なかなか安心できませんでしたが(笑)
2年間のモロッコと日本の遠距離恋愛。お互いが時間の取れる限り毎日ビデオ通話という日が続きました。楽しかったけれど不安やさびしさもあるそんな2年間でした。
幸いだったことはお互いにその時点で30代半ば、多少の恋愛経験もあり冷静さを持っていられたことかなと思います。
冷静になること、これ大事です。
モロッコ人は口が上手い!言うのはタダだから。
昔は甘い言葉をささやいてくれたものだけど、最近は「あなたは、サソリ!!」ばかりだねぇ。
あたりまえ!日本語のことわざを勉強しました。「釣った魚にエサはやらない」ですよ(笑)。結婚するまでは甘い言葉なんていくらでも言いますよー。言うのはタダですからね、簡単なことです。
みなさん!これがモロッコ男性のリアルな意見ですよ。
モロッコ人は口が上手です。甘い言葉をささやくなんてお手の物ですし、平気で嘘もつきます。だまされないようにしましょう。
私は夫には「日本人は嘘が大嫌い。嘘をついたら全部終わりだよ」と折に触れ言ってきました。嘘をつくことに対する感覚がかなり違いますから、意識のすりあわせは必要です。
アラフォー主婦の低予算世界一周一人旅エッセイ漫画。世界各地をちょっとずつ紹介しているので、モロッコ滞在のパートもボリュームはさほどありません。ですが著者のモロッコでの体験は「まさにモロッコ」です。
モロッコ人にだまされないための参考になるかもしれません。上下巻のうちモロッコは下巻に掲載されています。
生活に必要なのはお金。結婚は簡単。継続させることが難しい。
私が結婚を考えている時は「モロッコ人にだまされるな!」とか「日本人とモロッコ人の10年後の婚姻維持率は10パーセント」とか不安を煽られる話も耳に入ってきました。
でも実際のところ、モロッコ人と結婚する日本人はいます。
結婚するのは簡単です。問題はその後、生活を続けていけるのかということではないでしょうか。
離婚してもいいというなら悩む必要はありません。そうでないなら、まずは生活にはお金が必要です。お相手がどんな仕事をしてどのくらいの収入があるか確認しましょう。
夢を語る人は要注意です。計画性がなかったり、他人をあてにしているところはありませんか?実現可能性はありますか?あなたはその夢をサポートするために何ができますか?
貧乏だったら結婚するなと言っているわけではありません。現実をみて対応策を考える必要があるということです。今はネットで稼げる時代ですから、モロッコに来てからも自分で稼げる手段を作っておくのがおすすめです。
コロナ禍の今、収入がないから切実に思います。
モロッコ人はあまり貯金をせず、あるだけ使ってしまう傾向があるらしいです。また「お前の物は俺の物」的なところもみられます。
ですから、あなたがまとまったお金を持っていても内緒にしておくべきです。相手に隠し事をするのは気が引けるかもしれませんが、いざという時の保険になります。それによって心に余裕ができ、結果的に二人の関係がうまくいくと私は思います。
どこに住む?
恋愛がめでたく成就して結婚となった場合、日本とモロッコ、どちらに住みますか?
日本人女性とモロッコ人男性のカップルの場合で考えてみます。
宗教上の問題もありますし、モロッコ人男性にとって日本は暮らしにくい国ではないでしょうか。日本に居住経験のあるモロッコ人男性を何人か知っていますが、みな日本で生活するのは大変だと言います。何でもルールがあって、きっちり守らなければならない日本人の生活。モロッコの生活は?といえば、真逆です。
日本人女性がモロッコに来た方が適応しやすいのかなと思いますが、あくまでもこれは個人的な意見です。日本でうまく生活できるモロッコ人男性ももちろんたくさんいます。
私は日本のレストランで働いている時、つまみ食いをしてクビになりました。
日本は厳しいですね。
逆に女性がモロッコに来た場合。
日本からはるばるやってきても、男性が四六時中そばにいてくれるわけではありません。モロッコの男たちは、男同士で頻繁に会います。親友ともなると「恋人か!!」と思うほど毎日のように会いに出かけます。必然的に女性は一人で過ごす時間が長くなります。一人の時間を楽しく過ごせるか、こんなところもポイントかなと思います。
結婚生活を続けていくと予想外の出来事が生じることもあります。男性が日本に来た場合でもモロッコで暮らさざるを得ない状況になることもあるかもしれません。備えあれば憂いなし。心の準備はしておいた方がいいでしょう。
おしゃれな生活ではないかもしれない
これはあくまでも、お金も才能も美貌も持ち合わせていない凡庸な主婦である私の主観です。
モロッコ雑貨、モロッコインテリア、などのイメージからモロッコ=おしゃれという幻想を抱いてはいけません。特にフレンチモロッコが好きな場合は要注意です。
フレンチモロッコとは要するに、フランス人がモロッコに来てフランス人の感覚をモロッコの文化と融合させたものです。もしかすると旅行に来てリヤドに宿泊したり、雑貨を買ったりしてあこがれるかもしれません。
しかし結婚してモロッコ人と暮らすなら、日常生活は圧倒的なモロッコ文化です。ここはフランスではありませんから当然です。こんなことを言うのは私が勘違いしていたからなのですが。
モロッコには悲しくなるほどダサいものがあふれています。
センスのいい人は腕の見せどころだし、素敵なものを見つけることができます。でも凡庸な主婦である私は日用品探しにそれほど時間もお金も割くことはできません。
スーパーでデザイン性も品質もイマイチな商品を買って妥協するというのが現実です。
他人と比べてはいけない
他人と比べるとつらくなります。モロッコに来た当初、何人かの日本人とお会いしたことがありました。
結果、「うちって貧乏だなー」とか「よそと比べると、私の夫は拘束がきついな」とかネガティブな感情が生まれてしまい、夫とけんかになることもありました。
見知らぬ土地で孤立してはいけない、と現地の日本人と交流したほうがいいと思っていましたが、肝心の夫との関係が壊れてしまっては本末転倒です。
私はもともと一人で過ごすことが好きなこともあって、深くお付き合いしている日本人がいなくても平気です。他人と比較することがないのでむしろ穏やかな気持ちでいられます。
わが道を行けばいいのです。
結局は自分がしっかりするしかない
私がモロッコに来たばかりの頃、ある在住日本人に言われました。
「あなたは、日本に帰った方がいい。モロッコはだれでも簡単に暮らせる国ではない。」
親切心で言っていると解釈することにしましたが、悔しくてたまりませんでした。
その方は経済的に裕福でフランス語もペラペラでした。
対して私はというと夫も私もお金持ちではない、私に収入に繋げるような技能もなければ言語能力も十分でありません。そんなことから彼女は私がモロッコで暮らすのは無理だと判断したようです。でも私は今も幸せにモロッコで暮らしています。
今思えば余計なお世話以外のなんでもない。
結局は、自分達次第なのではないのでしょうか。
人がどう考えようと、私は結婚までに十分に悩み、夫と信頼関係を築き、それなりの決意を持って結婚しました。結婚してからは一歩ずつ、経験の積み上げです。
結婚10年目にして、ささやかではありますが念願の一戸建ても建てました。私と夫が積み上げてきたものが目に見える形になったものだと思っています。
自分がしっかりするしかない。これだけです。
モロッコ人と言っても人それぞれ、日本人も
人それぞれです。相手がどんな人なのか見極め、よく話し合い自分はどこまで許容できるのか冷静に考えましょう。それとお金は重要です!
モロッコ人と恋愛中の皆さまがハッピーエンドを迎えることを願っています。
私はモロッコで幸せに暮らしていますよ!