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モロッコに来たら食べて欲しいおすすめのモロッコ料理、食べ物を紹介します。
定番のものばかりなのでモロッコ初心者の方は要チェックです。
タジン
モロッコ料理といえば何と言ってもタジン。三角帽子のような蓋が付いた鍋自体をタジンと言い、タジンで作った料理のこともタジンと呼びます。
タジンで作った料理はすべてタジンですから様々なバリエーションがモロッコにはあります。レストランで出しているタジンは限定的なメニューになりますが、逆に言えばそれこそがモロッコの代表的なタジンと言えるのではないでしょうか。
私のおすすめは牛肉(もしくは羊)とプルーンのタジン。甘酸っぱいプルーンとお肉がよく合います。
写真はお祝いの席での写真。このタジンはモロッコ人にとって「ごちそう」なのです。
(一番上に載っているのは素揚げしたアーモンド)
一般家庭ではタジン鍋の代わりに圧力鍋で作ることも多いです。
お皿に盛りつけてあるのはそのためです。
鶏肉と野菜のタジンもおすすめ。柔らかくなったニンジンやジャガイモが甘く優しい味です。ありふれた材料ながらも、ぺろりとたいらげてしまうおいしさです。
ほかには魚を使ったタジンやひき肉とトマトソースのタジンなどをよく見ます。
タジンにはスパイスを多用しますが、辛いものではありません。これはモロッコ料理全般に同じことが言えます。
クスクス
クスクスは北アフリカの代表的な料理で世界最小のパスタと言われています。このパスタ自体をクスクスと呼び、クスクスを使った料理もまたクスクスと呼びます。
野菜と肉を煮込んだものを蒸したクスクスにかけて食べるのが最も一般的なスタイル。
これは我が家のクスクスです。
レストランとの違いは野菜がきれいに並んでいるか否かぐらいで概ねこのような料理です。
モロッコではイスラム教の休息日である金曜日にクスクスを食べます。そのため金曜日にしかクスクスを提供しないお店もありますが、観光地だと金曜日以外でも出すお店はあります。
ラバンに挑戦!
未知の食べ物をお探しなら試してみては?
モロッコではクスクスを食べる時はラバン(もしくはルブン)という牛乳を発酵させた飲み物をお供にする家庭が多いです。
発酵飲料と聞いてヨーグルトみたいな感じ?と思うかもしれませんが味は全然違います。
甘さはなく、独特の味なので日本人の中には苦手という人も少なくなくありません。私も最初はダメでしたが今ではおいしさがわかります。
牛乳と間違えないよう注意!
よく見るとパッケージの絵には気泡が描かれていますね。
海の幸
砂漠のイメージがあるかもしれませんが、モロッコは大西洋に面しているので海の幸も楽しめます。
イワシの炭火焼
イチオシは鰯の炭火焼き。脂がのってとてもおいしいです。
海辺の町には炭火焼のお店が多いです。おいしくて値段も安いのでお腹いっぱい食べられます。
日本の食卓だと1人分はお皿に1,2匹ぐらいではないでしょうか?モロッコ人が見たら「それしか食べないの?」とびっくりするかもしれません。
醤油を持参してもいいですね。
魚のフライ
あつあつ、サクサクの魚のフライも人気があります。フライと言っても日本のエビフライのようにパン粉を付けるものではなくフリットと言った方が近いかもしれません。
ぶつ切り魚のフライ、イカのフライが私の好み。
魚1匹丸ごとフライもおいしいですよ。
夜のジャマエルフナ広場(マラケシュ)には魚のフライの屋台が出ています。
パン、ザアールク(茄子のペースト)、すりおろしトマトのサラダ、ポテトフライがセットになっているか、追加で注文の場合も。
マラケシュの新市街のレストランにて。
エビの下にイカと魚のフライがありました。
ブリワット
上の写真にある三角の料理はブリワットと言います。これもモロッコ名物料理です。薄くてパリパリしている生地でできたパイです。
中身は魚に限らず、作る人によってさまざま。春雨やきくらげが入っていることが多いです。魚のフライ盛り合わせなので、写真のブリワットには春雨に加えシーフードが入っていました、ピリ辛味付けで非常においしかったです。
肉類
モロッコに何日か滞在するなら肉がメインの食事は避けて通れません。
タンジーヤ
タジンじゃなくてタンジーヤだよ。
紛らわしいね。
マラケシュの郷土料理タンジーヤ。テラコッタの壷にスパイス、肉(牛もしくは羊)などの材料を入れてじっくり煮込みます。
写真は生粋のマラケシュ人である義母が作ったタンジーヤです。お肉が柔らかい!!
ちなみにタンジーヤはハンマム(スチームサウナの公衆浴場)の熱源付近の余熱を利用して作るのが昔からのやり方です。
参考 ハンマムのバックヤード。薪を燃やしてハンマムのための熱を作っているところ。
飲食店の店先などでテラコッタの壷を見かけたらそれがタンジーヤです。
羊
イスラム教の犠牲祭には各家庭で羊を食べますが、モロッコでは犠牲祭だけでなく日頃から羊をよく食べます。日本だと羊に特有の臭みを感じることがありますが、モロッコで食べる羊は臭みがなくて美味しいです。
羊の丸焼きマシュウィ。パンと一緒にいただきます。味付けは塩とクミン。
シンプルに肉そのものを味わうのです。
羊は脳みそ、顔、足、内臓、すべての部分を食べます。ジャマエルフナ広場に行くと脳みそを調理したものが食べられるそうです。
肉屋さんにて。羊の頭部。丸焼きにして顔の肉や舌を食べます。
内臓の煮込み。タカリヤと言う料理。
私は肺の部分が大好きです。こんにゃくとはんぺんのちょうど真ん中ぐらいの歯ごたえ!?
ブロシェット
ブロシェットとは串焼きのことです。牛だったり羊だったり部位も様々。焼きたてが食べられます。
焼いた肉を丸いパンにはさんでサンドイッチにして売ってる店もあります。
ハリラ
モロッコの伝統的なスープ、ハリラ。
ハリラと言っても種類はあるのですが、お店でハリラと言えば黄色っぽくてトマトソースが入ったスープのことになります。レンズ豆、ひよこ豆、肉、ショートパスタ、コリアンダーなどが入っています。
これは卵が入っているハリラ。小腹が空いた時にもぴったりです。
ゆで卵、デーツ、シュバキアとセットになってることも多いです。
ソラマメのスープ ビサーラ
ビサーラは乾燥ソラマメで作ったスープです。北モロッコでは名物料理になっていますが、私の住むマラケシュでも普通に家庭料理として食べています。
モロッコでは寒い季節に人気の食べ物で、我が家では冬に雨が降って寒くなると義母が作りだします。
夏の北モロッコではモロッコ人もビサーラを
食べてました。名物なので!
スープというとサラサラしてるイメージがありますが、かなりドロッとしていて冷めると固まります。
モロッコ人の主食であるパンに付けて食べるにはちょうど良いのです。
モロカンサラダ
モロカンサラダはメイン料理ではありませんがモロッコらしさ、おいしさにおいてはメイン料理にも引けを取りません。
レタスなどの葉物野菜をメインとしたサラダではなく、材料が小さな角切りになっているのが特徴です。
トマト、ピーマン、きゅうりなどを酢、塩、クミン、オリーブオイルで味付けをしてあります。シンプルなサラダですがクミンを使っているのがポイント。クミンを使うとそれはもうモロッコの味!
作り方が簡単なので自宅で再現することも可能です。1度本場の味を試しておけば再現するときに経験が生かされるでしょう。
オリーブオイルとオリーブ
モロッコはオリーブの生産量が多いのでモロッコ産のオリーブとオリーブオイルを味わえます。
オリーブの実は味付けしてあるものが売っています。またレストランのお通しとしてもよく出てきます。黒、緑、薄いあずき色など種類もあるので食べ比べするのも楽しいのではないでしょうか。
私は黒いオリーブが好きです。しょっぱくて少し苦みがあります。
タイムがまぶしてあるものもおすすめです。
オリーブオイルは日本で食べていたものと違ってモロッコ産はかすかに独特の風味があると私は感じました。新鮮だから?製法の違い?
理由は分かりませんが、私の夫が言うにはヨーロッパ人からは「美味しい!」「特別な味がする」と好評なのだそうです。私も今はおいしいと思って食べています。
オリーブオイルは朝食のオムレツやムスンメンに別皿でついてくることがあるので、そんな時に味見してみるのもいいと思います。
ムスンメンって何?と思った方、
次にムスンメンを紹介しますよ。
ムスンメン
モロッコの朝食で有名なのがムスンメンです。小麦粉とセモリナ粉をこねて薄く伸ばし、折りたたんで焼きます。
これはマラケシュのとあるリヤドの朝食のムスンメン。外はパリッ、中はもちっとしています。
これは私の義母が作ったものです。このように層になっているのが特徴です。
外側がシナシナと柔らかいムスンメンもあります。これはこれでおいしいです。炒めた玉ねぎ等を入れたムスンメンを売ってる店もあって、重めのおやつ感覚で食べられます。
地元の人が利用する店の持ち帰り用のムスンメン。しなしな且つかなり大きいので表彰状のようにくるくる巻いて持ち帰りました。
ネット上にあるムスンメンの記事を読んでみると、「パイのようである」「パンケーキのようである」「クレープのようである」などさまざまに形容されています。
モロッコのとある地方で食べたムスンメンはうすいパンのようなものでした。ムスンメンは作る人や場所によって仕上がりに差があるのものなのかもしれません。
アムルーを塗って食べてみよう!
アムルーと言うのはモロッコの特産物アルガンオイルとアーモンド、はちみつで作られたペーストのことです。
モロッコ人はパンやムスンメンに付けて食べます。はちみつの甘さなので甘すぎません。
モロッコに来たらアムルーは絶対に食べなければなりません!!
モロッコのパンケーキ バグリール
前述のとおり、ムスンメンをパンケーキのようだと言う人もいるのですが、モロッコのパンケーキといったら断然バグリールです。ホテルのビュッフェ朝食で出てくることもあるかと思います。
あっさりした味ではちみつやバターと食べることが多いです。
片面だけを焼き、ポツポツ穴があいている状態なのが特徴。
この穴をきれいに作ることがとても重要です。
うちの義母は炭酸水を使うのが秘訣と言っています。ミキサーにかけるのでガスが飛んでしまうのでは?と思うのですが、よくわかりません。でもとてもきれいなバグリールを作ってくれます。
ネット検索すると日本人による再現レシピを見かけますが、正直いまいちだなと思うものも見かけます。(上から目線っぽくなってしまってごめんなさい)ぜひ本物をお試しください!
砂漠に行ったら ベルベルピザ
砂漠地方にはベルベルピザと呼ばれる食べ物があります。
外側がサクッとしたパン生地で中にはひき肉や玉ねぎなどが入っています。
私は砂漠に1回しか行ったことがないので、1度しか食べたことがありません。
でも、おいしかったのでよく覚えています。
砂漠で作るベルベルピザは砂の中で焼くもので、最後に砂をパンパンッと払って食べるのだそうです。
私が食べたのはレストランで作ったものなので砂はついていませんでしたよ!
サボテンの実
夏限定です。
国内を車で移動するとウチワサボテンが生えている光景に出会うことがあります。このサボテンの実は食べることができます。
サボテンの先端部分に丸い実がなります。
荷車を道端に止めて販売するスタイルが多いです。とげがあるので、お店の人に皮を剥いてもらってその場で食べる人が多いです。
中身の色は黄色が一般的。これは青かったけど、酸味もなく甘かったです。ビーツのように赤い品種もあります。
みずみずしく、さっぱりした甘さがあります。ゴロゴロ入っている種が食べる時じゃまになるのですけれど。
種は飲んでもいいの?
めちゃめちゃ入ってるんですけど!
大丈夫。モロッコ人は食べますよ。
ウチワサボテンからは美容オイルも作られますよ!
伝統菓子
日本の和菓子は子供には地味で人気がないこともありますが、大人には美味しさがわかりますよね?
モロッコの伝統菓子も同じです。クリームをたくさん使った洋菓子のような華々しさはないかもしれませんが、優しい味わいがあります。
これはシュバキア。
かりんとう(黒糖のじゃなくて白砂糖がまぶしてあるもの)のような味がします。
シナモンやオレンジフラワーウォーターなどで風味付けされ、はちみつがたーっぷり絡められています。
有名なのがコオブゴゼル(ガゼルの角)と言う意味。
ココナッツ、ナッツ類、オレンジフラワーウォーターなどが入った餡が使われたお菓子です。
行儀が悪いですが食べ歩きしました。
こちらは上のお菓子と同じような餡が入った一口サイズのお菓子。形はいろいろです。パン屋、ケーキ屋等で売っています。
飲み物
モロッコのおすすめ飲み物。最高が★3つで表わしてみました。
ミントティー★★★
中国産の緑茶とミントのお茶にたっぷりの砂糖が入ったミントティー。ミントティで出迎えてくれるリヤドも多いと思います。
高いところから注いで空気を含ませるのがモロッコスタイル。
とても甘いので砂糖が不要な場合は砂糖なしと伝えると良いでしょう。モロッコ語だと「ブラスッカル」これでOK!
けれども、本音としては、甘いミントティーをまず飲んで欲しいです。暑く乾いた気候の中で飲む、熱々の甘ーいお茶。それこそがモロッコの味だと私は思います。
生絞りオレンジジュース★★★
大人気の生絞りオレンジジュース。オレンジジュースなんてどこで飲んでも同じと思っていませんか?違います。モロッコのは特別美味しいんです。感動する人続出です。ぜひお試しください。
マラケシュのジャマエルフナの屋台がよく知られていますが、どこで飲んでもおいしいですよ。
アボカドジュース★★
アボカドと牛乳をミキサーにかけて作ったアボカドジュース。アボカドジュースなんて自分で作れるし…と思っていませんか?違います。モロッコのは特別美味しいんです。感動する人続出です。ぜひお試しください。
アボカドジュースを使った食べ物 ザアザア★★
モロッコを北と南で分けると北の方の名物のようです。
メニューの飲み物欄に分類されていましたが、パフェのようにスプーンで食べました。
ザクロ味の飲み物 ジャミラ★
スーパーなどで売っている飲み物で、ザクロ味の乳飲料?です。
縞模様と底が星形になっているのが目印です。
類似商品もありますが、モロッコの子供から絶大な人気を誇るのはジャミラらしいです。
炭酸飲料 HAWAI★
HAWAIという飲み物があります。オレンジ+パッションフルーツ+ココナッツミックス味です。
レストランに置いてあるのことが多いので、興味のある方はとりあえず食事の際に「ハワイ」と言ってみましょう。絶対通じます。
番外編 おいしくないことで有名? POMS☆
これはおいしくないと思うもの。
日本のガイドブックでも微妙な味として紹介されたことがあるPOMS。リンゴ味の炭酸飲料です。
私も砂ぼこりっぽい味を感じてダメでした。
ただし、感じない人もいるようで普通においしいと言う人もいます。
カタツムリ
一般的に日本人が想像するであろうカタツムリとは違って、殻が貝殻のように固く、身も貝類っぽいです。
スープがおいしいのでスープだけお代わりする人も多くいます。見た目が気持ち悪いと敬遠する人もいるかもしれませんが、巻貝と思って食べたらいいかもしれません。
カタツムリは、屋台で売られています。
シャワルマ
シャワルマはモロッコ伝統のものではなく中東、アラブ圏でよく食べられているものです。ケバブ、トルコのドネルケバブと言えばわかる人も多いでしょう。
モロッコでもやはり人気がありますし、おいしいです。野菜も多く入っているので食欲があまりない時でも食べやすいと思います。
これはモロッコにあるイラン料理屋さんのシャワルマですが、どの店も概ねこんな感じです。
これは皿で食べるスタイルですが、ピタに巻いて食べるか、皿で食べるかは選べる店が多いと思います。
バゲットとクロワッサン
モロッコの主食はパンです。タジンにも魚料理にもパンが付いてきます。たいていはモロッコのパン焼き窯で焼いた丸くて平べったいパンです。これはこれでおいしいのですが、私がおすすめするのはそれではありません。
boulangerie(パン屋)とかpâtisserie(ケーキ等のお菓子屋)で売っているバゲットとクロワッサンをわたしはおすすめします。
モロッコのかつての宗主国はフランスです。フランス人も多く住んでいますし、おいしいパンがあるのは当然。
バゲットとクロワッサンならハズレに当たることはそうそうないのではないのかなと思います。
季節の果物
モロッコは農業国。果物もたくさんあります。基本的に量り売りなのでスークでもスーパーでも自分が食べたい量で買うことができます。
店頭に何が並んでいるかは、現地に来てからのお楽しみ!
人差し指と親指で作るぐらいの大きさの果実で桃の味がします。
オレンジ色のアプリコットもミシュミシュというらしいので、総称的な名前なのかもしれません。
蟠桃(平べったい桃)も時期によってはありますよ!
6月上旬にはスーパーでも出回ります。
緑のイチジクと黒いイチジクがあります。緑の方がややあっさり。黒い方は緑に比べて風味が濃い気がします。
黄色いプラム。フランス人にも人気だとか。
時期が限られる、レアものです。
ラズベリーのような強い香りはありませんが、酸味がそれほど強くなくおいしいです。見た目がかわいいのでうれしくなります。
北モロッコでプラカップに入って売られていました。
夏は横長の大きなスイカ、秋にはザクロがあります。冬は果物が少なくなりますがミカンがおすすめ。
枝や葉が付いたままだったりするミカンは女子にはたまらないと思います。
シュフンジュ モロッコのドーナツ
どこにでもお店があるというほどではないかもしれないので旅行者には見つけにくいかもしれませんが私が本当においしいと思っている食べ物なので紹介します。
シュフンジュはモロッコのドーナツです。甘みが足りないと感じたら砂糖やジャムを付けて食べてもおいしいですが、そのままで十分おいしいです。
エッサウィラのメディナで食べたシュフンジュ。3個買ったら植物の葉っぱに通して渡してくれました。
似たようなものとしてベニエがあります。こはこれでおいしいのですが、シュフンジュとは違います。
まとめ
モロッコで何を食べたらよいかわからないという旅行者向けにモロッコのおいしい食べ物を紹介してみました。好き嫌いはあるでしょうが、どれもおいしいと思って私は食べています。
正直ブログなので本音を書くと、真夏にはあまり食欲がわかない食べ物が多いかもしれません。
旅行では料理のバリエーションが少なく、同じような食事が続くことも考えられます。
日本のように世界各国の料理をいつでもどこでも食べられる環境ではないことは心得ておいた方がいいかなとは思います。
旅行者の皆さまがおいしいモロッコ料理に出会えますように!