私はモロッコに住んでいます。小学生の二人の息子は現地の学校に通っています。
学校ではフランス語、アラビア語、英語の授業があり、それぞれに宿題があるのですが、まだまだ親の手助けが必要です。しかし、恥ずかしい話、私はどの言語も得意ではないのです。
そんな時、「今の時代はスマホアプリがあるじゃないか!!」と気が付き、グーグル翻訳のスマホアプリを使って宿題を手伝ってみることにしました。
グーグル翻訳スマホアプリ
翻訳アプリはいろいろありますが、とりあえず王道ということでグーグル翻訳アプリを使ってみました。
このアプリでできること
・テキストを入力して翻訳
・カメラでスキャンしたテキストを翻訳
・翻訳したものを音声にしてくれる etc..
アプリストアのレビューなどを見ると、スラングなどの翻訳は難しいが、教科書的なものならかなり自然な翻訳になっているなどと書いてあります。これは期待できそうです。
実際の宿題を翻訳してみた
日本では小学1年生にあたる息子のアラビア語の宿題です。
四角で囲んである文章を読んでから質問に答えます。
文章の下に設問があります。アラビア語は右から左に書くので、右端に1、2と番号が付いているところがそれぞれ問1と問2になっていますよ。
「instant」で画像を読み取る
カメラを使ってテキストを読み取ってみます。
読み取り方法はinstantとscanの二種類があって、instantを選ぶと翻訳したいものにスマホカメラをかざすだけで、画面上に翻訳されたものが出てきます。
instantは手間がかかりませんが、数秒ごとに翻訳が変わり続けていて、機械も迷っているということが伝わってきます。
どれが正しい翻訳なのかわかりにくいです。スクリーンショットを撮ってみました。
十分に翻訳できているものはありませんでした。
「SCAN」で読み取る
次にscanを使ってみます。
カメラをかざしてscanすると、文字を読み取った部分が四角く囲まれます。
さらに、翻訳したい部分だけを指でなぞるとマーカーでマーキングしたようになり、四角の枠の色が水色になったところだけ翻訳してくれます。
次のページに進むと翻訳が見れます。
数回スキャンしてみました。
全能の神がケーブルを送り、その軍隊が彼の別荘を利用してカーバを破壊しました。 Tyozaは私の罪のようなものです。 彼女は砂利よりも小さい石でそれらを投げました。 獣が1-アロンを食べる乾いた円を壊したのと同じようにあなたはそれらを粉砕しました。
全能の神は、彼の軍隊と象を使ってカーバに到達したアブラハに派遣されました。 フックのような鳥; 彼女は吸うよりも小さい岩でそれらを投げました。 獣はそれらを食べる乾いたドラゴンを破壊しました
さっぱり、意味が分かりません(泣)。諦めて夫に聞いてみました。
これは、コーランのお話の一部なんです。
エチオピアを支配していたアブラハという人がいました。
キリスト教を強化するために、メッカに人がたくさん集まることは、邪魔なことだという考えから、象の軍隊を率いてメッカのカアバ神殿を破壊しようと企てました。
ところが、いざ攻め込もうという時、彼らの頭上にはたくさんの小鳥が群がり、小さな石を下に落として彼らを攻撃しました。彼らは食い荒らされた藁のようになりました。
というお話を子供に教えているんです。
これは、神の力はすごいって教えるための話なの?
この話から子供は何を学べばいいの?
強い者が弱い者をいじめてはいけないってことです。
アブラハは権力者、カアバに集まる人たちは貧しい人たちですからね。
そして悪いことをすると神から報いを受けますということを言っているんです。
なるほどねー。翻訳では全く伝わらなかったよ。
問いの翻訳を観察してみた。
本文の意味が分かったので、instantの写真から問いの翻訳を観察しました。
問1の翻訳例
・アロン正解
・正解に色を付ける
・色は正しい答えです
・不足している答えに色を付ける
9枚の写真中、4種類の翻訳がありました。正解に色を付けるだと意味が通じます。
問2の翻訳例
・閉じた線に適切なものを許可します。
・バッグにあう輪郭
・閉じた線に合うものを許可します。
・閉線に適したものを維持します。
・閉じた線で輪郭を描かれています。
・邪魔なフォントで何が機能するか気づきました。
・閉じた口に適したものを用意します。
・私は運にふさわしい物に恵まれています。
・閉じたなめでフィットするものの輪郭を描きます。
9枚の写真中、9種類の翻訳が表示されました。うーん、どの翻訳もよくわかりません。
後から息子に聞いたところ、お話の内容とあっている文を丸で囲むということだそうです。
閉じた線=丸で囲むということでしょうか。
設問であっても、~しましょうとか、~してくださいとう翻訳にはならないようです。
読み取ったテキストの音声再生は使える。
息子は設問を読んでも意味が分からないと言います。
そこで今度はscanして読み込んだアラビア語を音声で再生してみました。スピーカーの絵があるのでそこを押すだけです。
すると、息子が「あぁ、わかった」と言ってくれました。
息子はモロッコ語が話せます。アラビア語の聞き取りの耳は持っている息子が言うには、音声のアラビア語はだいだい大丈夫、通じるということらしいです。
違う宿題でも何度か試してみましたが、読んで理解できないものでも、音声にすると理解してくれました。
まとめ
正直なところ、アラビア語から日本語の翻訳はまだまだ使えないなぁという感じでした。
読み取ったアラビア語を音声に変えるだけならば、さほど問題なく使えるので、宿題を手伝う時には役立てられます。
スキャンしてー、マーカーで選んでーと、手数がめんどうなので、モロッコ人の夫に手伝ってもらうのが一番手っ取り早いというのが、今回の率直な感想です。