モロッコでは、バナナを栽培することが可能です。食用としても栽培されていますし、庭の観葉植物として植えられることもあります。1年ほど前に我が家の庭にも植えたところ、今年はたくさんの実がなりました。今日はそのバナナについて書いています。
バナナの様子


左の写真の紫の部分が花。タケノコのように皮が重なっている。皮が一枚向けると、バナナの実になる部分が出てくる。厳密にいうとこの実になる部分のところが花。
左はバナナの木の芽。地面からどんどん生えてくる。3本植たら、今では8本に増えた。

バナナの木っていうけど、実際は木材になるようなものじゃなくて、硬い皮がタケノコの皮のように重なっているだけだよ。
バナナの品種
我が家の庭に植えたバナナは、プランテンという品種です。
調べてみると、プランテンの実は生食用ではなく加熱して食べるものということです。モロッコでは生食用のバナナしか売っていませんが、他国では、プランテンとバナナは明確に別ものとして認識されるそうです。

プランテンはバナナではなく、
バナナもまたプランテンではないってことだね。
収穫してみました

どの段階で食べてよいのかわからなかったので、放っておいたら、端の方の実から黄色くなってきたので収穫してみました。
皮をむこうとすると、普段食べるバナナのようにスルッとは剥けず、途中で皮がバリっと折れます。それで包丁で皮を剥いてみたら、実がぬるぬるして剥きにくかったです。実は黄色くなったとはいえ、だいぶ硬く、かじってみるとゴリッとします。まだまだ熟していないバナナの硬さでした。
味はというと、甘みは薄く、渋い!です。甘くないことはわかっていましたが、渋いとは思っていなかったので衝撃でした。黄色くなったとはいえ、とても食べられるものではありませんでした。
プランテンを食べてみよう!

調べると世界では蒸す、焼く、炒める、茹でるなど様々な調理法がありました。しかし、私は料理が得意ではないし、完成形がわからないものを作りたくありません。結果、たどりついたのはフライにするということです。
ジャマイカでは、油で揚げて、途中一度取り出して潰し、もう一度挙げて食べるという食べ方があるとわかったので、やってみました。
出来上がりがこちらです。
食べてみると、食感はフライドポテトでで、味はバナナチップスの味です。
あまくておいしい!!
子供たちにも好評でした。しかし!モロッコ人の夫には不評で、「気持ち悪い!」と吐き出されてしまいました・・。
けれどもこれは、モロッコ人はいろいろな味に対しての経験値が少ないからではないかと思うのです。モロッコで長く暮らしての正直な感想として、モロッコの食べ物はおいしいけれど変化に乏しいと感じます。毎日食べるタジンは基本的に同じような味付けの煮込み料理ですし、野菜、魚、肉、どれをとっても、種類にしろ、調理法にしろ日本より少ないです。
そして日本のように、イタリアンもフレンチも中華も韓国も・・・と国民の多くが世界各国の料理を食べているわけではないので、味に対して保守的なのかなと思ったりします。
話がそれてしまいましたが、日本人がモロッコで作るジャマイカ料理、プランテンのフライは大成功でした!
黄色くなると食べられるというのは正しかった。

数日後、また黄色くなった実があったので、前回よりも日にちを置いてから、生食してみました。
自分でネットで調べた時にプランテンは黄色くなって熟すると食べられる書いてあったのに、前回食べた時は渋くてたべられなかったので恐る恐る食べてみましたが、渋みが抜けて柔らかくなって食べることができました。ただ、だいぶ甘みが薄くおいしいとは言えませんでした。
まとめ
庭に植えたプランテンでも食べることができました。生食はあまりおいしくなかったので、フライをたくさん作ることになりそうです。でも、育っていくところを眺めるだけでも楽しいので、実を食べるのはおまけ程度に考えた方がいいかなと思いました。
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